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夫婦円満の秘訣はキッチンにあった?「パーソナルスペース」を応用したキッチンづくりとは

2015/09/15

夫婦円満の秘訣はキッチンにあった?「パーソナルスペース」を応用したキッチンづくりとは

「パーソナルスペース」とは、他人が近づくことで不安を感じたり、落ち着かなくなったりする距離や空間を表す言葉です。相手との関係で距離が変化することがあり、夫婦の間でも心地よいパーソナルスペースを保つことが大切とされています。

その考え方は、快適なキッチンづくりにも応用できるそうです。そこで、パーソナルスペースの専門家である、目白大学の渋谷昌三教授にお話をうかがいました。

夫婦間にも「パーソナルスペース」は存在する

パーソナルスペースは、目には見えない「自分だけのテリトリー空間」といわれています。一般的なパーソナルスペースは「腕を伸ばした長さ」が基準となり、親しい間柄であればその距離はもっと近くなります。年齢や性別によっても個人差があり、国や文化によってもその距離は大きく変わってきます。

夫婦の場合、お互いのパーソナルスペースがすでに接近しているため、体が触れあっても不安を感じることはありません。しかし、それは「個人の気分」で一時的に変化します。どんなに仲がいい夫婦でも、1人になりたいとき、不機嫌なときはパーソナルスペースが広くなるため、近づくことで不快さやストレスを感じることがあります。

パーソナルスペースを応用したキッチンとは?

共働き世帯の増加などを背景に、キッチンに立つ男性は増えています。夫婦で一緒に料理をする機会のある方も多いのではないでしょうか?そんな夫婦のキッチンづくりにも、パーソナルスペースは応用することができるそうです。

渋谷教授によると、『夫婦でキッチンに立つのなら、ときどき肩がふれあうといった「身体的接触」を自然とつくりやすいキッチンが理想的』とのこと。さりげない“ふれあい”は、相手に好意を伝える意味でも、とても重要なコミュニケーション方法のひとつです。最小限のスペースが確保できていれば、あえて広すぎないキッチンの方が良いのだそうです。

また、キッチンを二人で使う場合は『正面に人が立っていると集中力が欠けてミスが起こりやすくなるため、一緒に料理をするのなら横並びのほうが効率的』とアドバイスをいただきました。

キッチンは、夫婦の「共同テリトリー」である

一般的に「テリトリー」とは、自分が居ないスペースにも存在するもの。例えば、デスクの私物を自分がいないときに移動されると、ちょっと不快に感じたりしませんか? その理由は、人は所有物を「自分の一部」と認識するため、他人に移動されることで「自分のテリトリーを侵された」と感じてしまうからなんです。

夫婦でキッチンを使う場合、相手のテリトリーを尊重しながら「共同のテリトリー」づくりを意識する必要があります。例えば、包丁、まな板、布巾の置く位置から、食器、おはし、カトラリーの収納方法まで。すべてのキッチン道具には、必ずどちらかの「テリトリー」が存在するため、自分ひとりで置き場所を決めないこと。お互いが心地よくつかえる「共同のテリトリー」をつくりあげる。これが夫婦のキッチンづくりには欠かせないポイントなんです。

使い勝手だけでなく、夫婦のパーソナルスペースやテリトリーを意識したキッチンづくりを目指してみるのはいかがでしょうか。

写真:Thinkstock / Getty Images

参考/効率よく料理がしたい!を叶える、2人でも“邪魔”にならないキッチン

取材協力:渋谷昌三
社会心理学者、目白大学社会学部長
対人場面における非言語コミュニケーションの機能と役割。非言語コミュニケーションを含めた情報がどのように自他の行動に影響するかといった研究から、現在はクレーマーと消費者教育などに関する共同研究を行っている。『人と人との快適距離 ~パーソナル・スペースとは何か』 (1990年 日本放送出版協会)など、これまでに350冊以上の著作を刊行している。

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キッチン